西木寸

22年目の告白 私が殺人犯ですの西木寸のレビュー・感想・評価

4.0
ファントムペイン=無くした筈の腕や足が痛む事
http://n8ryt.blog.fc2.com/?no=110

あらゆるフィクションジャンルに対し、「日本でも、いや日本だから!」と臆することなく強気で挑んでいる、日本で唯一無二の映画監督入江悠の最新作。

「はじめまして、私が殺人犯です。」
藤原竜也演じる曾根崎のサイコパスな言動と、周囲をカルト化させていくカリスマ性に魅力される前半。
1995年が、「時効制度の改革前夜」であり、阪神大震災等「ショッキングな出来事が相次いで起きた時代」である事を活かし、日本映画だからこそ出来る形で、溜飲の下がりまくるラストに繋げる後半。

バイオレントな韓国映画の要素は残しつつも、日本だからこその背景と人間ドラマを絶妙に組み込み、より「感情」に焦点を当てた、素晴らしい日本のサイコサスペンス映画になっています!
西木寸

西木寸