このレビューはネタバレを含みます
【2020#030】
時効により迷宮入りとなった殺人事件から22年。犯人と名乗る曽根崎雅人(藤原竜也)は告白本を出し、世間で賛否両論も受けながらも「ソネ様フィーバー」を巻き起こす。しかし実は犯人ではなく、目的は牧村航(伊藤英明)と共に手を組んで真犯人を挑発して呼び寄せることだった。
この策にのっかり名乗りをあげた男は真犯人ではなかったが、対面した際にヒントを掴みニュースキャスターを務める仙堂俊雄(仲村トオル)が実行犯であることが判明。さらに牧村は殺害現場の映像から正確な事件発生時間を出し、時効が適応されないことを知り、仙堂を法で裁くことに成功する。
一言で言ってしまえばサバイバーズギルトがテーマの作品だが、伏線とかその回収がしっかりしていて個人的には良かった。
ヒントとなるものが小さすぎて自分には分からなかったけど、言われれば納得できた。
物語は3人の人物が終始中心となって進んでいく単純な構造がスッキリとしていて良かった。警察体制とか時効制度への風刺をちらつかせているのも良い。
個人的に日テレとかTBSとかテレビ局作成の映画って「それ映画じゃなくてドラマで良くない?」と感じてしまう作品もあるけど本作はスケールがしっかり映画だったので飽きずに見ることができた。