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ギフト 僕がきみに残せるもののunuboreのレビュー・感想・評価

3.7
数年前にアイスバケツチャレンジで一般的に認知された「ASL」という不治の難病。その活動の発端になった元NFLの選手とその家族のドキュメンタリー作品

最初は体が思うように動かなくなり、徐々に会話や呼吸までも出来なくなるというASLの症状を段階的に知ることで、改めてこの病気の恐ろしさを実感する事ができる。
父の誘いで参加した信仰療法の場面は衝撃的。 この治療でどのぐらいの費用がかかるか知りませんが
小林麻央さんの件も含め、民間療法の警戒感がさらに高まりました

そして子供が産まれ、すくすく成長していく我が子と反比例するように悪化していく病。夫の介護と子育てに奮闘する妻。その光景をただ見つめる事しか出来ない虚しさに生きる意味を見失いかけるスティーブの葛藤には胸が苦しくなりました

上映後に配給の方の軽い解説と妻のミシェルさんが来日した時のインタビュー映像が特別に流れたんですが、本作の鑑賞直後に気になった、「映画化への経緯」や「その後の家族の状況」を簡潔に知れた事でより本作への理解が深まった気がします。東京オリンピックは是非ご家族でお越しください!
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