女

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶の女のレビュー・感想・評価

3.6
穏やかな感想から。
面白かったけど、展開は極めてオーソドックスかもしれません。時代背景を十分把握していなくても話はわかりますし、種明かしも親切です(でも例のごとく、後で歴史は復習だなぁ)。


【料理シーンが丁寧に作られている割には、そんなに食べたいメニューが登場しない】という、不思議なレシピ作成映画でした。もう料理のレベルが高すぎて、ヨダレが出てこない…。調理音はしっかり聞こえてきて好みでしたが、ちょっとエゲつないくらいに拾う(包丁を研ぐ音とかね)。

で、そんな料理を主に作っているのは西島さんと兼松さん(後述)です。「映画の主役は二宮氏だと思っていたけど?」と疑問に感じる程でした。特に西島プロは3ヶ国語を話し、スンっとキッチンに立っておられました…まるでパナ◯ニックのCMのごとく…(※それを写真におさめる宮崎あおいは、オリ◯パスのCM…)。もう観賞中からニヤけてしまった。

圧倒されたのは兼松若人さんの存在感です。なぜ東宝のウェブサイトにもキャストインタビューにも、彼の名が無いのだろう!(ビックリさせるため?)
その髪型も、よく似合っているよ!!(前の髪型は知りませんが)
兼松さんは37歳だそうです。…そして野口かおるさんと同じ事務所。


あんまりカメラワークが好きでなかったり、どーしても気になるところ(というか、やはり笑ってしまったところ)はありましたが、総じて穏やかに楽しめました。この作品の鑑賞対象層はどこかしら。。

とどめにエンドロールが愉快です。料理の名前に『in GALAXY』とか、『5スター』とか付けて、激しくオシャレです。さすがにこれは声を出さずに爆笑しました。
たまに料理のタイトルで、恥ずかしいやつあるよね(それ)。
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