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ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~のクリームのレビュー・感想・評価

3.8
『呪い襲い殺す』の続編。前作と同様にウィジャボードを軸に、悪霊や憑依ありでサイコスリラー寄りのホラー。ストーリー展開が良く出来ていて楽しめました。が、怖くは無い。サイコスリラーとして観れば面白い。前作の元になった話で、リーナが後にどう言う仕上がりになるのか解ってるので、可哀想と思えず、感情移入出来なくて恐怖心が薄くなってしまった。ドリスもアリスも好きになれなかったし。だから、悪霊にやられてても『なるほどね』で終わる。ただ、ラストが凄く好きでした。



ネタバレ↓



結局、あの家はもっと前からヤバくて、悪魔の医師がこの家の地下室で多数の人体実験をした墓場だった。外から声が聞こえない様に患者は舌と声帯を切り取られ口を縫い合わされたと言う。その沢山の悪霊がドリス口から体内へ入ってしまったので、封印さる為に口を縫い合わせるのが止める手段。結局、ドリスの口を縫ったのは、母ではなくてリーナだった。
ここからが良かった!
リーナは、母を殺し精神病院に入るのだが、自分の部屋のカーペットの下に自らの血でウィジャボードを作り、眼鏡のガラスでプランシェットに見立てドリスと交信する。また、担当医がリーナの部屋の前を通るとリーナの横にドリスが座っていて、彼が、戻って見るとその姿は無く、彼の頭上を逆さまになったドリスが通り過ぎる。素敵な映像でした。
そして、エンドロール後に2013年になって、年老いたリーナの元に姪が訪ねて来たと言われニヤリとするリーナの顔がたまらなく良かった!
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