masudasantaro

サバイバルファミリーのmasudasantaroのレビュー・感想・評価

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)
4.0
突然、朝起きたら世界から電気がなくなってしまった。
ただの停電ではなく、系統全て不能になったため、電池で動くようなものも全てダメに。だから、ガスや水道などのインフラも止まってしまう。

そんな非日常が日常に変わった世界。
明日には復旧するだろ。という父親の言葉。
いかに、今の便利な生活が常態化しているか。そこにはありがたみや感謝の気持ちはゼロだ。冒頭のシーンで、ないがしろにされていた魚やキャベツがあとあと効いてくる。

それにしてもお父さんがポンコツすぎる。けど、それがまたリアルなのかも知れないし、人は希望的観測をしがち。
何故車も電車も動かない状況で、飛行機だけは飛んでると考えたのか?ポンコツすぎる。けど、どこか憎めない。

ストーリーは、都合よく進んでる感は否めないけど、メッセージはとても伝わってくるし、この映画を観た人は誰もが何かを考えずにはいられないだろう。

そして、停電から2年余りが過ぎた時の家族の充実した笑顔。便利=幸せではないのではないかと。
※最近のコンビニ24H営業論争のこととか、考えさせられたり…。

まぁ、なんと言っても深津絵里なわけです。喜怒哀楽の表情が全てリアルで美しい。
masudasantaro

masudasantaro