このレビューはネタバレを含みます
とても考えさせられる映画だった。
観る前はタイトルの「サウンド・オブ・メタル(聞こえるということ)」は純粋にメタルバンドで活動しているからだと思ったけど、違ったかな。
突然難聴に陥り、絶望のなかにもインプラント手術という希望を離さず高額な治療費の工面をする為に全てを投げ売り手術したルーベンだったけど、それは余りに機械的でノイズだらけの音の世界だったと知った時の表情で苦しくなった。
聞こえるということはいい事ばかりじゃなかったんだね、、、。
男と女の違いも残酷に描かれていてそれも苦しかった。ずっとまたルーとかつてのように暮らす事を夢見てきたルーベン。ルーベンと離れて腕を掻き毟らなくなったルーも、ルーベンと再開してまたバンで暮らそうと話が出た時に腕を掻き毟ってしまう、、。俺がそうさせてたのかと悟るルーベン、、、辛すぎる、、、。。
最後インプラントを取ったシーンが凄い良かった。これからルーベンがどう生きるかわからなかったけど、ド絶望って表情じゃなかったから逞しく生きてほしい。。