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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のシネマのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2019年 アメリカ映画

【W座からの招待状】
ドラマーのルーベンは恋人ルーとロック・バンドを組みアメリカ各地を巡る日々を送っていた。しかしある日ルーベンの耳がほとんど聴こえなくなってしまう。医師から回復の見込みはないと告げられた彼は自暴自棄に陥るが…。
第39回アカデミー賞®で主要6部門にノミネートされ編集賞・音響賞の2部門を受賞。主演のリズ・アーメッドは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ヴェノム』に出演。本作でイスラム教徒として初めて主演男優賞部門にノミネート。
音と静寂のシンフォニーで描く人生の切なさ。そして挫折と再生をあたかも自分の体験として味わえる感動作。

☟感想☟

主人公のリズ・アーメッドの演技も感情移入できる位自然で、恋人役のオリビア・クックも他の作品同様良かった。
なぜアカデミー主演男優賞とれなかったのかな。自分なら彼に投票すると思う。

教会の施設が薬物依存症の聴覚障がい者を受け入れているとか、専門性に特化しているのとか、さすが!と。

父方に聾唖の叔母かいて、ごく近しい身内たちがとつなん(突発性難聴)や中耳炎のせいで片耳が聴こえずらくなっているため、とても他人事ではない感じでかじりついて観てしまった。

なぜ耳が聴こえなくなったのか?大きい音を聴いていたから、クスリのせい?それとも自己免疫疾患か…?
医師の診察を受けるまでに時間を置いてしまっていて、それも薬局からの紹介。日本でも高額療養費の事が話題にのぼっているけど、即入院案件だよね?多分。最近は知らないけれど。まぁ治療方法によるだろうけど…。受診のハードルが高いのか手遅れになってしまっていて、ああ…となった。
耳元で指を擦っても、とつなんになると聴こえなくなるから(その身内がその音が聴こえなくて、病院に即連れていったらかなり戻ったけど…)、時々自分の耳元で指を擦り、聴こえていて安心する。
とつなんだと片耳が特徴らしい。両耳だと何が原因なのかな…と、それがとても気になってしまい、その分マイナススコア。

あと、日本だとあんなサイボーグみたいなのじゃなくても埋め込み式の目立たない人工内耳あるような…詳しくはわからないけど…。
でも、全部自費で何百万っていうのは、キツイ…。だからこそ、教会の自助グループとかがあるのだろうけど。
お金だけが全てじゃないけどお金があると出来ることも多いよね…。

受け入れるまでの葛藤とか、もう共感しながら観た。

ルーが腕を掻いてしまうシーンで観ているこちらもルーベンと一緒に察してしまうのとか、ホント自分の体験のように思えた。ホロリ🥲となった。
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