孤独な少年が調教師として成長していく物語かと思ったら、突然ケルアック的なロードムービー感が出てきて、結局それも裏切って、淡々と水が乾くみたいに失っていく逃避行になってしまった。
ホテルでアイスとフォーチュンクッキーをサービスされるシーン、なんでもないシーンに見えて、物語が一気にスイッチした気がする。占い結果は見せないまま、チャーリーの横顔が全て語ってた。この映画の個人的ハイライト。
ビートニクになくて、この作品にあるのは、保護してるようで締め付けてしまう社会的構造の過剰さなんじゃないかな。居場所を作るってそういう事じゃないよね。もっと緩やかにみんなが目の前の人間を大事に出来たらいいな。