2024.10.14
東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻
設立20年記念上映会+濱口竜介トークショー
短編3本観て疲れてきたタイミング、冒頭のチープなCG(学生制作だから当たり前)と物語の全容の見えなさに少しの眠気が来たところで、急に展開が起きて目が覚めた。むしろ夢の中に落とされたような感覚に陥った。自分も狂いそうだった。
最初はチープだと感じたCGやスタジオもこのストーリーと世界観には欠けてはならない要素になっていく。ホラー調な緊張感走る演出、先の読めない展開続きにのめり込んでいく。
各人物の背景をほとんど説明しないにもかかわらず、汲み取る余白を残しているのも流石だった。
活路を見出したはずの残りの2人も、殺人が日常だった異空間から抜け出した時、果たして自分の記憶の中のゲストとあの場で現れた・何度も殺したゲストは何が違うのか、自問自答し始めた末に死ぬことを選ぶ気がした。
自分だったら誰が現れるかな、と顔が浮かんで、地獄だなと思った。