あちぴろ

ツイスターのあちぴろのレビュー・感想・評価

ツイスター(1996年製作の映画)
3.5
当時、映画館では観なかったんじゃなかろうか。観たかな。それくらいに記憶がない。
なんせ、大ヒット映画「スピード」の監督が今世紀最大の竜巻を描くと言うのでかなりの期待値もあったんだが…

そう、この作品を劇場で観てたら、当時にこんなアプリがあったならきっと4点台だったかもしれない。
当時もブラウン管のVHSで観たのもあり、きっと「コケたなぁ」という感想を抱いてたんだと思う。
28年が経ち、CG技術も格段に上がり、劇場で観た「ズ」のつく、「ツイスターズ」を観たので、やや繋がりのあるという本作を「ズ」の後に観直してみる。

劇場で観てたら興奮したかもしれない。
が、やはりちょっとストーリーが弱い感じがする。

元々同じ様に竜巻の研究をしていた別居中の夫婦ジョー(ヘレン・ハント)とビル(ビル・パクストン)。
ビルが再婚をすることになり、離婚届のサインをもらうために再婚相手メリッサ(ジェイミー・ガーツ)と共に訪れたオクラホマ。そこで遭遇する竜巻と当時研究していた「ドロシー」という竜巻調査の技術が完成していたことで共に行動をする二人。
仲間達、裏切った元仲間のライバルチーム、過去に父親を竜巻で亡くしたジョーのトラウマなど「ズ」とかぶる(いや、本作が先)設定に改めてなるほど、繋がりあるんだと再認識。
特に「ドロシー」という同じ名前の竜巻研究装置の名前に「うまい」と思ってしまう。

いや、「ズ」のレビューじゃないんよ笑。

そう、このジョーとビルの二人が最後には巨大竜巻から逃げまくるんだけど、むちゃくちゃなのよ。
あの速度(時速500km)で目の前に来てるのに逃げれるわけないのだ。
1時間(60分)で500km、1分で8.3km、1秒で138mよ?あんなにそばにいてたのにそれを上回る速度で二人が走れなかったら無理だって。
タンクローリーすら巻き上げていく竜巻なのに逃げられるはずがない。
そんなところがちょっと「足りない」感を改めて感じてしまう。
ラストもほったて小屋の様なところのパイプに掴まってやり過ごす設定にいや、無理やろ…と、ついツッコんでしまう。

あるシーンで牛が飛ばされて行くシーンが強烈に脳裏から過去の記憶を呼び戻す。このシーンCMでめちゃ観たなあと懐かしさを感じた。

そして、耐え抜いた二人。
ビルが連れてきたメリッサはその竜巻を追いかける彼らに着いていけず、ビルとの関係を解消するんだが。そこはわかるにしてもビルとジョーの最後はほんまに要らんのよ。
そんなビルのこと好きだったとしてもさっきまでハニーハニー言うてたメリッサと離れてまたジョーとくっ付く?要らんのよねぇ。

どうしても「スピード」の時の最悪な環境で乗り越えた二人が長続きしないというサンドラブロックとキアヌの関係を思い出させてしまう。同じ監督だけにここでもそれ言いたかったんかな?とか。

と、言うことで、やはり「ズ」>「イントゥザストーム」>「ズのない方」になっちゃいました😅
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