菩薩

刑事ラヴァルダンの菩薩のレビュー・感想・評価

刑事ラヴァルダン(1986年製作の映画)
3.5
現実世界においてもつい最近カトリック神父300人が性的虐待に関与などと言うショッキングな事件が明るみになったばかりだが、この映画に出てくる東国原ポジションで眼鏡をかけてい似非道徳者野郎(フランスのイジリー岡田)も正真正銘の豚野郎であって、当然の様に天誅だとばかりに罰が下される。そんな豚野郎の下手人は誰かと、ヒステリック刑事ラヴァルダン(日曜の朝みたいな名前だ)が真相を追っていく訳だが、このラヴァルたんにとっても正義とは法の上に存在しているものであって、越権、違法なんのその、馬鹿とヤク中は使い様とばかりに事件をまぁるく納めまっせしていく。そこには当然かつて愛した女性に対する想いと言うものもあり、彼の行為は刑事としては失格かもしれないが、人間としては否定出来るものではない。外見に囚われず人間の内面を見透かす力を持つ事、となるとあの娘13歳はどう考えても13歳には見えない(特にケツが)訳だが、この無理のある設定も何かしら挑戦的な意味を持つのかもしれない。
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