2021年。東京オリンピック後の新宿。
街からその恩恵の残り香は感じられず、相変わらず疲弊を抱え込んだままである。
寺山修司の原作小説。
舞台を現代に置き換え
今、荒野に横たわる様々な問題と人の生と死、愛と孤独と向き合いながら二人の青年が懸命に生きる様。
生きて来た過去から、繋がりを渇望する者と断ち切ろうとする者。
解り合い愛を求める為に相手を憎むこの悲哀。
新次と健二。
拳を交え合う死闘が待つ…
主演の二人の作込み方も当然素晴らしいけれど脇を固める俳優陣の味ある芝居、女優陣の体当り演技。
それだけでも一見の価値がある。
結末は抽象的だが、自分はその先にまた切磋琢磨し合う二人の姿があると信じている。
どこまでも熱く泥臭い
こんな邦画の帰還を待っていた。
監督 岸善幸
CAST 菅田将暉 ヤン・イクチュン 木下あかり モロ師岡 高橋和也 今野杏南 木村多江 ユースケ・サンタマリア etc
配給 スターサンズ
2017年 日本 157分/147分
http://kouya-film.jp/
BRAHMAN 『今夜』
https://youtu.be/G4LUegu-yVc
