このレビューはネタバレを含みます
バンコクの歓楽街・タニヤストリートで働くタイ人の娼婦と、それを取りまく日本人の男たちの物語。
テーマを詰め込みすぎてどれも薄味の上、回収されない伏線が多いため不完全燃焼に終わりました。とにかく、3時間の長尺が辛い。
本作で描かれる日本人男性が揃いも揃って下衆ばかり。且つ、演出だとしても棒読みっぷりが目に余る。。「日本人で良かったですね」って皮肉は効いていましたね。現地の人々を見下す男性たちへの不快感は勿論。格好付けているオザワさんも、私には同じ穴の狢に思えるよ。
喧騒のネオン街を走るトゥクトゥク。ノンカーイの夕日。バイクの並走や水面に映るパレードの横移動等、美しい画もたくさんあっただけに、そして音楽がとても良かっただけに、はまれなくて残念です。
もう少しロードムービー色が強ければ好みだったかなあ。
徹底して暴力や性描写が排除されている点は新鮮でした。