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グリーン・ゾーンのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

グリーン・ゾーン(2010年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

イラクで大量破壊兵器を探す兵士の話。

ポール・グリーングラス監督作という事で、彼のカチャカチャしたカメラは賛否ありますが、個人的には良かったと思います。
流石にアクションシーンはブレブレで何が何だか分からなかったですけど、その他のシーンでは臨場感を感じられたし、何より本作はテンポが良いなと。
午後ロー編集で見たとはいえ、次から次へと舞台も話も変わっていくので、最後まで飽きずに見れました。

前半は戦場アクション、後半はポリティカル・サスペンスといった感じで、段々と政治的な話になっていく本作。
イラクに大量破壊兵器がなかった事は周知の事実だからこそ、本作がどう決着をつけるのか興味深く見ていたのですが、戦争の責任を1人の役人に押し付ける展開はモヤモヤしちゃったかな。
まぁ、ブッシュやチェイニーにまで話を広げると時間が足りないし、2時間の娯楽作のオチとして、まとめるにはあれが限界だったのでしょう。

とはいえ、基本的にはアメリカに対して批判的な作品だったと思うし、少なくとも、アメリカ最高!な映画になっていないのは評価したいところ。
この辺はイギリス人である、ポール・グリーングラス監督ならではの視点かもしれません。
本作でイラク戦争や大量破壊兵器について興味を持った方は、合わせて『バイス』も見ると良いと思いますよ。
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