前半40分(半分)はほとんど何も起きてないに等しい。犬のアレとか、血だまりとか、わずかな記号はあったけど。
予兆・潜伏など、緊張感をキープしながら引っ張っていくタイプの映画ではなく、ホラー描写は「出た」「いた」中心の即物的なものが多い。何でもないシーンは何でもなく撮られていて、むしろコメントしにくいほどの平凡さで、ジャンル映画特有の下品さも無く、ホラー枠として売りたがっているようにはあまり見えない。
ジャケからはマニア向けのヤバそうなコンテンツ臭が漂っているけど、実は中身はかなりライト層向けに仕上がっている。