メタ壱

ちょっと今から仕事やめてくるのメタ壱のレビュー・感想・評価

3.6
いわゆる“ブラック企業”に務め心身共に疲弊しきった青山は、列車に飛び込もうとしたところを小学生の頃の同級生・山元に助けられる。
山元の不思議な魅力に元気をもらいながら立ち直りつつあった青山だったが…。

日本で度々話題になる“ブラック企業”や“過労死”。
過度の疲労は正常な判断を鈍らせ、視野を狭め、人をどんどんと暗い底の方に追いやっていく。
顔を上げればそこにはきれいな青空が広がっている事にも気づけずに。

この作品はブラック企業を舞台に物語を描いてはいますが、そこに込められたメッセージは、それに限らずもっと普遍的な今の生活に疲弊した人たちへの優しさに溢れているように感じました。

大抵の事は生きてさえいれば案外なんとかなるし、その先に道がないように思えても意外と道は続いているものです。
メタ壱

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