猫兎ゆら

ちょっと今から仕事やめてくるの猫兎ゆらのレビュー・感想・評価

3.0
【仕事〈命】

2017年劇場鑑賞作品37本目。ポイント鑑賞。

「ちょっと今から仕事やめてくる」

軽いノリのタイトルだが内容は全然、軽くない。重い。現代社会の闇が溢れんばかりに詰まっている。

ブラック企業ってやつはいっこうになくなりやしない。頑張って、頑張って、頑張れ俺。違う、あなたはもう充分に頑張ったよ。もう頑張る必要なんてない。休むことも仕事のうち。

休みがないなんて、おかしいからね。

ブラック企業は心を破壊する。罪のない人が電車につっこんだり、飛び降りたり、そんなことをする必要なんて、これっぽっちもない。死ぬくらいなら仕事なんてやめちまえ!

「生きてさえいればどうにかなる」

家族のシーンがピークでした。そこで号泣。

私、シフトリーダーしてた時に三人同時骨折でシフト組めなくなった時、病んだな……。他にも棚卸しに新人教育。22歳の私には重圧すぎて、耐えれなくて、泣きながら親に辞めたいって言ったら、

「会社にゆらが潰される必要なんてない。やめていいよ」

って言われたのを思い出しました。

当時、死ぬことばかり考えてたけど、生きてて良かった。

抱えている仕事、パートさんが背負ってくれたり、休み確保してくれて友達と遊びに行ったりで、仕事も辞めることはなかったんだけどね。頼ることも大切。

この映画のブラック企業は……社員全員、辞めてよし! つぶれちまえ!

ブラック企業が滅びますように!!


2017.6.6
猫兎ゆら

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