ロアー

五日物語 3つの王国と3人の女のロアーのレビュー・感想・評価

3.6
ヨーロッパ最古のおとぎ話を映画化した作品。
子ども向けに改編されてない本来のおとぎ話って結構残酷だったりしますが、今作はまさにその世界でした。

子どもが欲しい王妃、若さを手に入れたい老婆、大人の世界を知りたい王女。自分の願うもののためにみんな何かを犠牲にして、決して「めでたし、めでたし」では終われないファンタジーを描きつつもリアルな現実。

絵画をモチーフにしているそうで場面場面がすべて芸術的で美しい。
ストーリーよりも毒のあるビジュアルが恐ろしく好みな作品でした。

メインは女性3人なんですけど、男性陣が個性派揃いでそちらも印象的でした。ヴァンサン・カッセルって、ホントもうスケベな役が似合い過ぎる。私の観たことあるヴァンサン・カッセルの映画、全部スケベな役だった気がしてきた。あと、なんかちょい役で出てた青年がオシャラメ君に似たイケメンでした。誰なんだ。
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