ペジオ

五日物語 3つの王国と3人の女のペジオのレビュー・感想・評価

4.2
次はコレをアニメ絵で絵本にしろ(してみろ)

現代の洗練(加工)された物語(→story)に慣れてしまった我々には実に鮮烈に映る剥き出しの生(なま)の物語(→tale)
テーマやロジックに縛られる以前の不条理や理不尽を許容して突き進む物語の為の物語、物語界のパイセンに凡百のフィクションたちは頭を垂らせ
「俺が道を作ってやったから、お前らその道通れてんだぞ!」と言わんばかりに、我々が良く知る様々な物語の要素を至る所に見出だせる

発端になる三者三様の女の欲は現代にも通じる普遍の欲求
「本質は変わらない。変わるのはその語り口だけ。」なのだなあと思った次第

マッテオ・ガローネの次作は「ピノッキオの冒険」とのことだが、どうせなら原典ではなくヴィンシュルスのバンドデシネ版「ピノキオ」やって欲しい(どっちもかなり残酷だけども…)
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