今作は「HiGH&LOW」シリーズに登場する最強と謳われる雨宮兄弟に焦点をあてた作品となっている
劇場版のナンバリングがされていないので閑話休題的な作品かと思っていたが、しっかりと九龍との対立が描かれる物語となっており本筋に大きく関係しているので劇場版2作目を観る上では恐らく必須
Filmarksでの評価は今一つのようだが、そこまで酷評するような出来ではないと個人的には思う
勿論、SWORDの面々が出ないというのは物足りなさを感じるし、前作で描かれた大乱闘を味わった身としては今作に沸き立つようなスペクタクルさが欠如していることは否めない
それでも、工夫を凝らしたアクションは随所で見られるので退屈を感じることはなかった
脚本は可もなく不可もない至って凡庸なものではあるが、今シリーズを観る上で脚本に重きを置いていない私としては及第点の出来ではあったので不満はない
まだ2作しか鑑賞していないので偉そうには語れないが、私が思う今シリーズの魅力は“10代の頃に漠然と抱いていた格好いい”を全力でやってくれているところだと思っている
墓参りで日本なのに何故かある西洋式の墓地を訪れ、十字架に酒をかけるという正に“何かしらんがカッコいい”を真摯に描いているところに今シリーズが抱える理念を感じ取ることができた
ただ斎藤工演じる雨宮兄弟の長兄:尊龍に彫られているタトゥーは、明らかにシールにしか見えないことも相まってダサかったのは残念