ShimaD

映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険のShimaDのレビュー・感想・評価

3.0
ドラえもん映画のお手本を倣ったかのような作品ですねぇ。
序盤に登場する道具の使い方、キーアイテムとなる忘れ物、10万年の時間経過、などの伏線が丁寧に回収されていく優等生っぷりは気持ちいいかもしれません。
子どもにもわかりやすく説明しようとしていましたが…小学生でもギリギリ理解できるかできないか…という不安も( •᷄ὤ•᷅)

模倣は模倣なので、ギミックにばかりこだわってその他がペラッペラといった印象も。
どのキャラクター描写も心に残るものはなく、みんなの心が南極の寒さで凍ってしまったかのようです。

冒頭でゲストキャラクターによる世界観の露出がありますが、のび太たちがそれに触れるまでの時間が長すぎて、おいしい前菜食べたらその後はドリンクだけで待たされる状況…みたいな。
これまでのドラえもん映画は「異世界・異生物との出会い&触れ合いによるのび太の成長」みたいなパッケージだったかと思うのに、肝心のそこがフワッフワ。
まぁそうだよね。のび太はドラえもん第一だよね(˘ω˘)

他作品の雰囲気も感じられ、とくにゲームの『ワンダと巨像』を思い起こさせるところがそこかしこ。
「最後の一撃は、せつない。」
ShimaD

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