新感染 ファイナル・エクスプレスのAoyagiのネタバレレビュー・内容・結末

ゾンビ映画として全く新しい作品に仕上がっています。

武器や戦術を使って生き残るのがゾンビ映画では、ありがちなのですが、この作品の戦闘には銃やナイフといったものは出てきません。とにかく「守ること」に重きが置かれているのが特徴です。

(評論家が既に述べているのですが、改めて思った事なので書きます。)
今作は、狭い車内で人間社会の構造を分かりやすく描いています。上の者が下の者に命令する。その状況を俯瞰している者など様々な人が出てきてそれが意図的に行われている所に監督の技を感じます。

死ぬ事は怖いですが、一度覚悟を決めて、死を受け入れてみれば人間としての尊厳を保ちながら死んでいくことも出来るのだとこの作品から学ぶことができました。

現実的な作品になっているのですが、武装して助けに行く部分は少し粗が目立って残念でした。