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新感染 ファイナル・エクスプレスのshortのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます


ゾンビ物は最近ではもうほとんど見なくなっていたけれども、
好きな韓国映画だし評判が良いので見ました。
かなり最初のうちからパニックが始まってテンポがいいです。
たいてい人道派で温かみのある役柄が多い印象のコン・ユが
ここでは仕事人間で家庭を顧みなかったために離婚されているという設定です。
母親に会いたい娘の誕生日プレゼントで、母親のいる釜山に連れていくことになりました。
余談だけど、この娘役の女の子が絶妙にコン・ユに似ています。
韓国の子役は押しなべて演技がうまい。
閑話休題
ところが、ふたりが乗った列車に、ゾンビの感染者がいて、列車内でパンデミックを起こしてしまうという展開です。
私はWOWOWで見て、ナビゲーターのかたが鑑賞後に語っていた、ゾンビの演技指導について面白く拝聴しました。
首と肩がキモだとか(^^;
たしかにどのゾンビも首や肩が特徴的な動きをしていました!
「ドーンオブザデッド」以来になるのかな?ゾンビはとっても足が速い!!
この映画の中でもめちゃ速い。だから余計に怖いです。
感染(咬まれる)から発病(ゾンビ化)までも速いし…。
畳みかけるようにゾンビが襲ってくるシーンは突っ込む間も与えてくれなくて、ともかく恐ろしい。(^^;
列車という密室で逃げ場はないし、その中でどうゾンビから逃れるかが見どころの一つでした。
このゾンビには弱点があり、それは「ネタバレ」と「ネタバレ」です。
WOWOWの案内人はそれをもっとうまく使えなかったのかと突っ込んでいましたけど(^^;私も同感ですね。
こういう映画は極限状態の中でも人を思いやれるか、あるいは現れる本性が観客の共感や反発をよび、観客の気持ちをざわつかせるのだと思いますが、本作もまさしくその通りで、いろんな登場人物のさまざまな行動が映画を盛り上げました。
主人公(コン・ユ)は最初はとっても自分中心でしたが、娘に教えられ、他人を思いやるようになります。
つまりは主人公の成長物語でもあり、感動させられました。
お気に入りのキャラとしては、マ・ドンソク氏、マドちゃん、ここでもいい味でした。
その妻の役はチョン・ユミさん。コン・ユとは『トガニ』でお共演していますよね。私は好きな女優さん。
しかし、ゾンビ映画って私が見た限り、このあとはどうなるの?と思いますね。
どう考えても人間は壊滅状態なのでは…。
しかしそのむなしさの前に、「ちゃんと」ほっとできる作品でした。
アロハオエ、アッパに届くよきっと。
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