走るゾンビ映画でかつ主人公の目的はある妊婦さんと子どもを助けるという話から『２８日後．．．』を思い出しました。ゾンビ映画っていうのは色んなメッセージやらメタファーを込めやすいのかなと。この映画に関してはわりとオーソドックスで勧善懲悪のゾンビ映画だったと思う。
印象的だったキャストは主演ではないが今人気沸騰中（？）のマ・ドンソク。劇中での彼の正義感の強いキャラクターと大きな身体はとても画になりますね。そして悪役を演じたのはキム・ウィソン。彼が演じたヨンソクは高い地位を生かして自分だけが助かろうとする。けっして極悪人というわけではなく、パニック状況の中では誰もがヨンソクのようになってもおかしくはないというバランスを持った人物だと思う。人間の愚かな部分を代弁したようなキャラクターであり、この映画を際立たせている。
マイナス点をあげるとしたら血の付いた格好でベタベタと触りあうのはあまり現実味がないかなとか思ったりもした。脚本がとても良い（６／２９鑑賞）
