最近のホラーは制限されることが多い。
息をしてはいけないとか、音を立ててはいけないとか
何かしらの条件がつくことで、そのなかでどう働きかけるかが面白さの鍵を握る。
新感染は、特急の電車から出られない、というものすごく狭い空間という制限がつけられた。
その狭い空間のなかで、どのようにしてゾンビの手から逃れ、生き抜いていくのか。
前に進み続ける特急だからこそのシチュエーションがたくさんあって。
トンネルがあったり、駅があったり、車両ごとに色んな問題があったり。
そして、問題があるたびに解決していく。
特急列車という限られた空間を最大限に活用して演出する。
それが本当に楽しいし、迫力もある。
ゾンビの大洪水が起こるのだって、狭さがあってこそだしね。
そして主人公の男の心の変化が、この映画の見どころの１つでもある。
自分のためではなく、人のために生きること。
その難しさを、この危機的な状況のなかで展開することで、非常にわかりやすく伝わってくる。
危機に次ぐ危機で、本当に目を休めることができない映画！
続編もあるようなので、期待してます！
