このレビューはネタバレを含みます
【贅沢な恋愛映画】
とにかく、イヤな人が出で来ない。
出てくる人、みんな可愛い・チャーミング。イライラもしない。
本当に、心が癒される、素敵な映画でした。
しかし、ただ幸せなだけではなくて、
それぞれのカップルから、
違ったアプローチで、正直でまっすぐな愛を見せてくれる秀作だと思う。
ユ・アインのカップルでは、
虚勢を張りながらも、真っ向勝負で挑む姿が、凛々しかったし、
チェ・ジウカップルは、
友情から愛情への過程が、
面白おかしく、愛らしかった。
カン・ハヌルカップルでは、愛を阻む自分の障害について、涙なしでは観れなかった。
こんなにも、素敵なカップルを、
2時間で堪能出来るなんて。
本当に、素晴らしいし、
その限られた時間の中で、これほどの充足感を与えられたのは、
脚本の素晴らしさと、キャスト陣の演技力所以だろうと思う。
そうでなければ、
展開の急激さや、感情のズレが生ずると思う。
けれど、そこが見事なくらい、まるでパズルのピースがピタッと
ハマったかのような出来栄えなのである。
どのキャストも素晴らしいが、
特筆すべきは、
ユ・アインの表情の変化。
我儘人気俳優の初めから、父親になる表情の変化が、違和感なくて。ほんと、素敵でした。
そして、カン・ハヌルのバンジージャンプの時の、「聞こえるかと思って」ってところや、自分の障害が思わぬ形で、バレてしまった時、そして、何も聞こえないんだと、吐露する時の演技。
どれもこれも、胸がしめつけられた。