2024-94
身元不明のVHSに収録されている内容を、主人公のベビーシッターと共に見ていく劇中劇。3つの短編が収録されており、その中の一つが映画「テリファー」の殺人鬼であるアート・ザ・クラウンがメインの話。タイトルの安っぽさから、ハードルを下げていたこともあって、思った以上に楽しかった。
内容的には、かなり粗いと思った1作目よりも残念と感じる部分は多い。しかしゴア描写に限っては、シリーズの持ち味になる「過激さ」の片鱗を味わうことができた。作品の全体的なバランスを取るよりグロ・ゴア表現に突き抜けることを選んだダミアン・レオーネ監督の潔さには好感しかない。
本作で一番驚いたのは、テリファーの後付け前日譚かと思いきや、制作年を見たら1作目より前に作られていたこと。存在すら知らなかったが、アート・ザ・クラウンの認知度が上がったお陰で、日本でも見ることが出来るようになったのだろう。ホラー好きとしては嬉しい限り。