剣々

ドルフ・ラングレン 処刑鮫の剣々のレビュー・感想・評価

2.0
解き放たれた牙が湖を赤く染める

ある湖畔の町で警官をしているメレディスは、かねてから追っていた犯罪者クリントを逮捕した
そして身寄りのない彼の娘をメレディスはひきとり育てることを決意した
5年後、クリントが仮出所で町に戻ってくるがメレディスは娘との面会を拒否!
一方、時を同じくして住人が水海で獰猛な生き物に襲われる事故が相次いで起こりはじめた…

あのドルフ・ラングレンがサメと戦いを繰り広げるどころか大したアクションもない作品です
映画としてのクオリティも低いです
もちろん想定通りですけど!
でもドルフ・ラングレンの名と鮫の文字が並んでたら興味を惹かれますよね!?
(詳細覚えてなかったけど多分過去に観てる)

基本的な流れはジョーズに寄せてますが面白さはめちゃくちゃ薄まってます笑
サメはあまりカメラに映さないタイプのサメ映画ですね
しっかり姿が映るシーンもありますがCGがお粗末なのでゆるキャラかなんかみたいです笑
しかも膝下くらいの水深で襲いかかってくるって…流石に無理がない?
そんな深さに人やらサメやら合成するシーンまであるから小人みたいな映像になってますよ

本作の独自性といえば娘カーリーを取り巻く人間ドラマなのですが…
過去の過ちで娘にしばらく会えなかった父クリント、その間カーリーを引き取り面倒を見た警官メレディスの関係性が酷い……

過ちは犯したものの娘のことを本当に大切に思いメレディスにも自分のいない間娘を育てたことに感謝してるクリント
娘を逃すためなら自分を犠牲にしてでもサメに立ち向かう漢気も披露

対するメレディスは一度保護したからカーリーは私の娘、犯罪者になんか会わせないとクリントとの面会すら頑なに拒否
そんなことするからカーリーは黙って父クリントに会いに行ってしまい、それに気づいたら勝手にクリントを誘拐犯として手配するクソっぷりを披露

やっぱりこの作品の魅力はドルフ・ラングレンだけだな…
出番少なめでアクションすらほぼないけど、そのネームバリューでちゃんと貢献しているのが流石です

サメがちょっと絡む娘の親権争いみたいな作品でした
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