ATSUSHI

ソウル・ステーション パンデミックのATSUSHIのレビュー・感想・評価

2.9
胸糞ゾンビ映画ほど避けたいものはないのだけど、『PENINSULA』のIMAX上映に備えて鑑賞。

からの映画館の短縮営業でどれも予定が合わずに断念とか(泣)
緊急事態宣言解除後の追加上映とかお願いできないでしょうか


それでこちら、
もう端的に言ってクッソ気分悪い。
前日譚であることも色んなレビューを踏まえても
感動の大きかった『TRAIN TO BUSAN』とできれば一緒にしたくないレベルで描写の悪辣さが凄い。
モデルルーム以降の展開はもう思い出すのも嫌だ

弱者に対してひたすら容赦ない、
助けを求めれば出る杭は打たれるとばかりに、地獄へ追いやられる世界。
冒頭のホームレスが体験する壮絶な扱いもとても現実的で、韓国以外でもどことなく通用するものがある。

同じホームレスをはじめに、
元風俗嬢のヒロイン、そのヒロインを使って売春に使おうと計画する糞っ垂れ彼氏、父と名乗る男も筆頭に、最期まで抜けられない貧困問題を炙り出してくる。『パラサイト』同様の風刺映画としての役割が大きい。

絵のタッチは好き嫌い別れるみたいだけど、個人的には少し懐かしい気持ちで鑑賞できたのでこれも一興とする。


しかし、あの綱渡りのシーン、何で二人とも足引っ掛けないのかな…