やましん

ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女のやましんのレビュー・感想・評価

4.5
朝鮮王国の最後の王女である徳恵翁主の激動の生涯をフィクションを交えて描く。

軍事力を背景に朝鮮半島に進出する日本は、半ば強制的に
徳恵を日本に連行。
彼女は、日本国天皇への従順と忠誠を誓わされ、忍耐の日々を送る。
彼女の唯一の生きる望みは、再び祖国の大地を踏み、母と再会すること。しかしそれは叶わぬまま時が過ぎ去り。。。

フィクションも交えていて、日本の天皇崇拝、軍国主義=悪、のような描写も多い。
韓国の愛国主義、反日感情を煽りかねない内容ともいえるけど、1人の女性の哀しい数奇な人生のドラマ、とみれば、かなり良くできた作品。
彼女の激動の人生が、時代に弄ばれたという意味で、『ラスト・エンペラー』の溥儀の生涯とかなりダブります。

そして、『愛の不時着』で一気に名を高めた主演のソン・イェジンが、儚さと毅然とした意志を併せ持つ女性を熱演😊。
またパク・ヘイルも、彼女の祖国への帰還に奔走する幼なじみを上手く演じています。
日本語でのセリフもかなり多く、この辺りもかなり見応えがありました。

こうした教科書に出てこない歴史上の人物の激動の生涯に焦点をあてた作品、とても興味があるので、もっと見ていきたいです🎵
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