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  • ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女の感想・評価

ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女(2016年製作の映画)

덕혜옹주/The Last Princess

上映日:2017年06月24日

製作国:
  • 韓国
  • / 上映時間:126分
    監督
    ホ・ジノ
    キャスト
    ソン・イェジン
    パク・ヘイル
    ヨン・ジェムン
    ラ・ミラン
    戸田菜穂

    「ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女」に投稿された感想・評価

    原作を読んでないから分からないけど、どのくらいフィクションが混ざってるんだろう?
    今まで散々、日本人を無理矢理韓国人俳優に演じさせて、「なんちゃってJapanese」を聞かされてきたけど、これはちゃんと日本人が演じていて良かった。
    これがいい前例になればいいな。
    その中でキム・ジェウクだけは日本人役をやっても許される唯一の韓国人俳優だと思う。

    お昼の回のシネマート新宿で観たんだけど、あちこちからすすり泣きが聞こえた。
    恥ずかしながら私もその1人。
    冒頭に「史実と異なっております」と堂々と出るから日本がどう描かれるのかゾクゾクしてしまう、大韓帝国の最後の皇女・トッケの美しくも悼ましい歴史物語。

    何が凄いって、ほぼ全編昭和10年くらいの日本が舞台。街並みや通行人もそれらしく。それ故過去のガッカリ日本語映画とは一線を画した、要所要所で戸田菜穂を始めとする美しい日本語会話を堪能できます(笑)

    若干テンポ悪いような気もしましたが、最近の大物俳優が大挙するジャンクフード映画(ぶっちゃけベテランとかw)より落ち着きがあり、趣きがあり、心情を挟む余地があり、自分に向いているというか歳とったか。

    私の頭の中のソン・イェジン(トッケ皇女)を見に行ったようなものですが、期待を超えるソン・イェジンの高潔さ、そして凋落は眼を見張るものがあり。打倒チョン・ドヨン感に溢れた体当たり演技に感激♪

    そしてフィクションだとは分かっていても、本当にトッケ皇女様には申し訳ないことをしたと胸が苦しく。。
    もう乳母ポクスン(ラ・ミラン)には超絶泣かされ…

    切り替えて名作『ブーメランファミリー』視点で見ると、『ブーメランファミリー日本へ行く』ですよ、皆さん!

    パク・ヘイルとユン・ジェムン。バカ兄弟が日本で大暴れ(笑)ではありませんが、2人の演技はまぁ見事。特にジャンフンを演じたパク・ヘイルは天才だなぁ。些細な表情がいちいち心を打つ!もっともっと彼の演技を見たくなる。

    テクス役のユン・ジェムンはクズ中のクズ。とは言え、とあるシーンの少年のように喜ぶクズの笑顔はとても可愛いw

    その他脇役勢もツボなので少しだけ。
    トッケ幼少期は今やスターの一画キム・ソヒョン。初々しい♡
    もうちょっと見ていたかった。

    自分大好きなんですけどキム・デミョン。たまらんな、あの笑顔。無駄に温かみのあるサイコと言えばキム・デミョンになって来た。

    そしてコ・スが未だにカッコいいし、アン・ネサンにはシビれるし、キム・ジェウクは妙に日本語上手いなど見どころ沢山と思いました〜♪

    追記:ドラマのフィクション性については韓国内でも論議を呼んでいるようで。→
    【社説】映画『徳恵翁主』の歪曲議論、韓国史研究の新たな踏み台に(1)| Joongang Ilbo | 中央日報 http://s.japanese.joins.com/article/661/219661.html
    戦争や時代の激流に飲み込まれ、波乱万丈な生活を送った王族を描いた作品として、アカデミー賞9部門受賞したベルナルド・ベルトルッチ監督の「ラストエンペラー」が余りにも有名だが、この作品は日本統治時代、大韓帝国の初代皇帝・高宗の娘の激動の人生を描いている。
    清朝最後の皇帝で後の満州国皇帝の愛新覚羅溥儀に比べ、本作の大韓帝国最後の皇女・徳恵翁主の知名度は低く、私はこの作品を観て初めてその存在を知った。
    ただ両者共、王族としての誇りを持ち続け、故国愛に溢れ、周りの者がその意を汲んで王朝復興に奔走する。
    だがその反面、そのプライドや執着心がより自らの人生を困難なものにしているように思える。
    また両作品共、史実に映画的な脚色、フィクションを加えてよりドラマチックな展開にしている。
    この作品のヒロイン徳恵には、彼女の支えや助力になる人物が何人か登場するが、パク・ヘイル演じるキム・ジャンハンがキーマンとなって物語の節目、節目で重要な役割を果たす。
    「ラストエンペラー」では、日本が敗戦して戦争が終結した後に、更なる困難が主人公を待ち受けていたが、この作品でも終戦後、やっと様々な呪縛から解放されたと思っていたヒロインに、思いもよらない試練が課せられていく。
    本作で様々な女優賞を受賞した徳恵役のソン・イェジンが素晴らしく、娘時代から晩年までのヒロインを演じ切っている。
    本作は日本を主な舞台としているが、韓国の俳優たちが殆どの人物を演じる中で、戸田菜穂さんが重要な役柄で出演していて、その存在感を発揮している。
    第二次世界大戦で日本を舞台にした外国映画は、どうしてもそこに反日感情を読み取ってしまうが、「ラストエンペラー」にしろ、本作にしろ、終盤で描かれた展開は、日本だけが“悪者”ではなく、時代の変化や自国の政治体制によって更なる悲劇や試練が生まれることを描いている。
    だからこそ、“悟り”や“癒し”にも似たラストが余韻を残します。
    〇1行の評価

    (少なめ)史実+(多め)フィクション=オリジナルストーリー
    マスコミ試写会@ 京橋テアトル試写室 13:00開映
    フィクションとして見たら◯
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