物語は実に単純。
暴君であることが世に知られた松平斉韶。
危機感を募らせる幕府の老中は御目付の島田新左衛門に暗殺の密名を下す。
そして島田が集めたのは十三人の刺客。
つまりは謀反なのだが、より良い幕府の元へと思いが集い、戦略を駆使して斉韶を集落へ誘い込む。
そこから十三人対五十三人の戦いが始まる。
圧巻はやはりラストまでの30分間。延々と殺陣を繰り返す壮絶さ。
片岡千恵蔵を主軸に若き日の里見浩太郎や西村晃など、名優勢ぞろい。
敵方の内田良平も非常に印象に残る。
時代ゆえのモノクロだからこそ、血しぶきが映える死闘。
リメイク版も面白かったが、このオリジナルも負けず劣らず。