十三人の刺客の作品情報・感想・評価

「十三人の刺客」に投稿された感想・評価

LEONkei

LEONkeiの感想・評価

3.5
〝死なんとして戦えば生き、生きんとして戦えば死す〟

集団抗争時代劇の傑作『十三の刺客』は後にリメイクもされるが、今も昔もこういった設定は童心に帰ったようにココロ踊らされる。

徳川家慶の弟であり次の老中に指名された明石藩主〝松平斉韶〟だが、その狂気に満ちた異常なる気質により密かに暗殺計画がなされ13人の侍が刺客となって挑む。

物語はフィクションではあるが〝松平斉韶〟は実在する人物であり、実際はそのような性格の持ち主という記録はないらしい。

しかし〝松平斉韶〟の跡目〝松平斉宣〟がかなり横暴で性格が悪く、その死が不可解で謎に満ちているので〝斉宣〟を題材にしたのではとも言われている。

その憎まれ役〝松平斉韶〟を演じた菅貫太郎もいい演技をしていたが、その軍師〝鬼頭半兵衛〟役の内田良平の敵味方関係のない武士道精神を貫く姿が素晴らしい。

クライマックスの約30分間にわたる殺陣は妙に生々しく、双方の荒々しく斬るか斬られるかのただその1点を純粋に感じるは何故だろうと考えてしまう。

命を捨ててもよい覚悟で戦っている双方の侍達も、本心は誰もが死にたくないと心底伝わってくる。



人生の先など誰にも分からない。

現代社会で命を懸けて戦うモノなど皆無だろうし、この恵まれた平和な日本では命を懸けるほどのモノはないのかもれない。

しかし、命の尊さを少し疎かにしてはいないだろうか。

時代は進歩し今と昔では考え方が変化するのは当然としても、命の尊さは今も昔も何も変わっていないと信じたい..★,
ピナコ

ピナコの感想・評価

4.0

ザ・時代劇

な感じで映画が始まります
クレジットの字も力強い!
55年前の映画
もちろんモノクロ。

フォローワーさんのリストにあった映画。
リメイク映画は映画館で観た。
ゴローちゃん(元SMAP)が凄かった
また観てレビューしたい。

リメイクだったんですね
知らなかったし面白かったからこの作品にも興味を持った。


役所広司…島田新佐衛門役→片岡千恵蔵 貫禄です

山田孝之…島田の甥の新六郎役→里見浩太郎(クレジットではこの字) 若いです!

『なぁ新佐、死んでくれるか』
これもお勤め、御老中土井(丹波哲郎 やはり若いです)からの命令。
これがまさしく忠義。

松平斉韶 明石藩藩主
暴君いえ凶君なんです。(史実とは異なるらしい)
国の司る立場になる前にどうにかしないとならないと老中土井の考えで抹殺を企てる。
でも相手は将軍の弟君
悪行を知れど手を出せずにいる
失敗すれば大問題。

江戸も後期
刀を使っての侍の仕事はなくなっている時代
そんな中で腕の立つ忠義心の強い者を集めていく所は忠臣蔵とか七人の侍に似ている感じはした。

参勤交代の時の1回のチャンスに掛ける。死闘です。頭脳戦です。
地図を観て作戦を練る。
それまでずっと12人しか居ないんです。

多勢に無勢
殺っても殺っても
新六郎若いとはいえヘトヘト
『お命頂戴つかまつる』
なんかラスト違いますね
ゴローちゃんのゴロンゴロンがない。(詳しいことはリメイクにて結構ショッキング❗️)

もっと迫力ある映画なのに私のレビューでは弱々しく残念です。
役者の名前、役どころの名前は漢字が多く😨時代劇な台詞を聞き取れなく理解が浅く歴史など知識は浅く情けないところ。
でも面白かった!は分かります😊

犬猫ちゃんの話が出てきます。
ここの会話いいですわ。
叔父貴と甥っ子
放蕩三昧!より侍で死ぬ。
『次のお盆に帰ってくる』

リメイクにゴローちゃんを使ったこと出演したこと今更に凄いと思った。なかなか見事な暴君でした。

片岡千恵蔵の口元のほくろ
いいわ!
鬼頭役の内田良平カッコいいんではないですか。

曲がね、怪獣映画と一緒の気がするの、何か起こるよ!って感じの。

難しい映画は観ただけで少し賢くなった気分☺️

こういう時代劇とか男ぽい映画が好きで観るのも父や兄の影響かな😃
勿論SFや西部劇も。
私よりもっと映画好きだから…。
(かといってやくざ映画は私はほとんど観ませんが😎)


393本目レビュー
400本まであと7本。
健多郎

健多郎の感想・評価

4.0
35分もの殺陣を演じるはなし

法の手の届かぬ暴君、松平斉韶を討つ!
悪を倒すための戦いとはいえ、十中八九生きては帰れない暗殺計画
こんな計画に御家のため、義のため、金のためとそれぞれ理由はあれど参加してくれる十三人がカッコよすぎる訳だ!
やっぱ日本人はこういう悲劇というか復讐劇というか、敗者の美学がある作品がDNAレベルで好きだと思います

冒頭でも書いたクライマックス35分の殺陣はとにかく圧巻
当時としては時代劇最長の殺陣だっただけに、制作陣の気合の入り方も凄いです
(後にリメイク版の十三人の刺客が約50分で更新しましたが)
刺客側も敵側もほとんど斬った斬られたをしたことのない平和な時代の侍が多いだけに、小奇麗にまとまった殺陣などなく、乱戦に次ぐ乱戦!
要塞化された宿場町を舞台に使えるものは何でも使う!
カメラもアクティブに動いており、制作時期を感じさせない迫力でした
リメイク版も迫力がありましたが、泥臭いぶん僕はオリジナル版が好きかな
Morris

Morrisの感想・評価

-
昔すぎて難しい…何言ってるかもわからなかった…この時代の映画、字幕が欲しい。会合に次ぐ会合で眠くなる
chacole

chacoleの感想・評価

3.5
かなり古い作品なので、セリフや見所の殺陣のシーンなどやや冗長でした。というより、刺激的な描写に慣れてしまっているのかもしれません。若かりし頃の里見浩太朗が長身イケメンでびっくりしました。
ミ

ミの感想・評価

4.0
再見。
この映画にこもった作り手の気合い、気概はさておくとして、これが工藤栄一作品の最上のものとは思えないし東映の集団抗争時代劇路線というものが好きじゃない、そもそも「三十郎」以降1962年ごろ以降の残酷時代劇の流れというものは辛気くさくて嫌だ、その考えは変わらないが、久しぶりに見直して素直に良い映画だと思った。
工藤栄一の演出ももちろん確かなものであるが何より脚本が、というより台詞が素晴らしい。池上金男一斉一代の仕事といったところか。これだけ武士道武士道と武士道濃度の濃い内容だと例えば橋本忍にしろ小池一夫にしろ、違った方向性でもどのみちしゃらくさいには変わりないというような映画になりそうなものだが、この映画の武士道は比較的涼しげだ。
またその三十郎ショックの煽りで時代劇は絵面からしてどんどん血なまぐさくなりめんどくさいオッサンが見るような「硬派な」ものへと変わっていくその過渡期の映画がこれなわけであるが、バランスが程よい。
さてこのバランスは東映時代劇の作り手たちによる、何が時代劇か、という矜持のようなものからきたバランスであり、ここに受け手が感じ取ってしまう深刻さは果たして作品自体が纏うに必要な重みであったか。気合いが入れば重くなってしまうというところが当の三十郎との格の差であり、そして盛者必衰東映時代劇の夢は果つるところとなるわけだが、しかしこれならば美しい散りざまかもしれない。
このシーンは○○の元ネタだ、この展開は○○の元ネタだ、と思える箇所が散見され楽しかった。
ストーリー展開や、感情を煽るイベントなど、うまく計算されている。
ただ、時代背景や人間関係をよく理解できないので、物語りに引き込まれなかったのが残念。
所々無作為に現代語を使っているのが気になった。
里見浩太朗と女房の会話なぞホームドラマみたいであかん。
死地の真っ只中で「攻撃は最大の防御だ!」って台詞も時代劇だとちと間抜け。
しかし豪華な役者陣、カメラの品格、殺陣の説得力、いずれも上等すぎるほど上等。
人は如何に生き、如何に死んでいくのかという問いに
時代劇は答えてくれるものだが、この映画はその最右翼にいる。
葉隠の例を引くまでもなく武士は存在そのものが生と死についての
求道者であり哲学者だ。我々は今こそ彼らに学ばなければならない。
ラストシーンで一人生き残った明石侍がゲラゲラ笑い狂う様は
生命至上主義に毒された浅ましい現代人の姿そのものだと思った。
あまりの凄まじいキャストに驚いて借りた。
昔の時代劇って歴史の基礎知識レベルが高かったのか人物が把握できない。気軽にながら見とはいかないのが困る…。セリフの言い回しも現代と違うので脳内変換が追いつかない…
でもやっぱり役者の演技には迫力があって、スター感があるなぁ。俳優は一般人とは違う存在であったことがよくわかる。そもそも立ち振舞いが修練の賜物だもんな。
カットもやたらと切り替わらないのもいい。世界に入り込めるしセリフに集中できる。モノクロだから陰影で見せるために複雑にはできなかったんだろうなぁ。
内容はほぼ理解できてないけど、空気だけは味わった。
schappe

schappeの感想・評価

3.0
この映画は時代劇の終わりや時代の移り変わりそのものであると言われています。
武士道や侍の美学、綺麗事が世の中でまかり通らなくなっていくということが、残虐にあっけなく仲間が死んでいく虚しい光景に重なる。
勧善懲悪の敵を成敗する物語でありながら、時代劇をつくる自身をあざ笑い否定するようなラストシーン。
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