菜緒都

十三人の刺客の菜緒都のレビュー・感想・評価

十三人の刺客(1963年製作の映画)
4.4
単純にオープニングショットめっちゃかっけーってなった。
黒澤さんはコメディ感がちょいちょい入ってたけど、今作は徹頭徹尾シリアスなトーンでかっこいい。

絵の構図、カメラの動きも居合のように無駄がない感じ。に思えた。
居合っぽい人が狭い場所で二人切った時のストイックな構図と剣を拭く瞬間のこれ以上ないタイミングでのカット割りの時点で5.0点。
さらに超絶三味線(?)の音を続けながら歩き去るショットに繋げんのやばない?ってなった。

が、地図を広げて作戦会議し始めてからは単純に自分が頭悪くて理解できんかったし、「構図芸術」的側面が見えづらくなった。
終盤はあえてなんだろうけど、アクションがダサく感じた。でもそこが良かったとも言える。
演出的にも馬ナメでカメラ横移動とかかっこよかった。
居合の人が「生き残れた!」って思ってからめっちゃださくなったのは「ガクー!」ってなったし、メッセージをこんな伝え方するんだと思って感心した。

本当に地図広げるまで5.0。
どう考えても見どころは前半。
菜緒都

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