ゆんぶりっく

花に嵐のゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

花に嵐(2015年製作の映画)
3.6
ボディタッチの多い美人に連れられ、なし崩し的に入部した映研のイベントに現れた謎の女性に「ある映画の続きを撮ってほしい」と依頼される主人公。
ナヨナヨした彼がヒロインに振り回されてるPOV作品ですが、謎に心霊モキュメンタリーホラー風だったり不思議な雰囲気の一本!
何処となく白石晃士監督っぽい…!

振り回される主人公同様、見ているコチラも正体不明のヒロイン“花先輩”に釘付けになってしまう本作。
隠された映研の過去や彼女の正体などが物語の推進力になってグイグイ引き込まれます。
POV形式なのも、何処に連れて行かれるか分からないこの映画のライド感に合っていて良いです!

花先輩に
映画の才能もあり女を囲っているモテモテな男の先輩の家に忍び込んで部屋にある段ボールを盗んでこい!
という無茶苦茶な命令をされたりと、訳もわからず巻き込まれていくタイプの主人公。
サークル内の先輩の女性に「脂」という最悪なあだ名をつけられ、複数の先輩女性からの蔑みの視線を浴びたり、詰め寄られたり蹴り飛ばされたり…
なんかこの倒錯感が白石晃士監督っぽさを感じましたね!笑
あんな情けないベッドシーン初めて見たかもしれない…笑

多少強引さを感じる展開もある意味ギャグっぽく消化できていたように思いますが、ラストはそこまで好きな感じではなかったかな〜と言ったところ。
あと、ワザとだとしてもBGMの音量デカすぎ問題はかなりイラッとしました。
でも主人公の陰キャ感も好きでしたし
“大学時代に経験した不思議な体験の回想録感”は、いい意味で昔の2chの名作コピペっぽくて好きな雰囲気でした。
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