べに

ドリームのべにのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
3.9
まだ州によっては根強く黒人差別があった時代、しかも女性なのに、NASAという国のスペシャルな機関で働き実績をあげていった女性たちの物語で、見ていて痛快、文句なしに素晴らしいと思った。

でも出てくる黒人女性がみんな超優秀。キャサリンが計算の天才であることもそうだけど、ドロシーだって「この先、計算なんてコンピューターに代わられる。これからはプログラミング」と先見の明。それを仲間にも「伝え」「実践させ」るというリーダーとしての力。そして本当にプログラミングを実践できる実力。
もちろん本人たちの努力もあるだろうけれど、なんか頭の中の根本が違うな、って思ってしまったのも事実(笑)。

あとは、やはりあの時代でも、あんな環境でも、肌の色や性別ではなくちゃんと人として対峙してくれていた人がいたんだなという安ど感。そしてそういう男性たちってやはり彼ら自身も優秀。
技術者試験や異動を勧めてくれえたメアリーの上司しかり、「非白人用トイレ」の看板をぶっ潰してくれたハリソンしかり、最初の挨拶の時から黒人を差別せず彼女たちに敬意を表していたグレンしかり。だいたいからしてケネディもそうだしね。

見た後に心地よくなる映画でした。
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