catman

レッド・スパローのcatmanのレビュー・感想・評価

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
3.8
派手なアクションや銃撃戦は控えめ、抑制の効いた演出で虚々実々の騙し合いを描くスパイ映画。こういうの非常に好み。
なんだけど、ほぼ全編に渡ってロシアを舞台にしているにも関わらず、ロシア人が全員普通に英語を喋るので終始違和感を拭えない。そこは娯楽映画なんだから割り切れって事なんだろうか。だったらロシア語訛りなんて半端に寄せることしなければいいのに。余計に心地悪さが増すんだよなぁ。あとアメリカ側を一方的に良く描いているのも不満。
本作はジェニファー・ローレンスの為のスター映画でもあるので、当然ながら見所は彼女の体当たり演技とファッショナブルな七変化。ちゃんと期待に応えてます。ただ顔立は割と薄味なのでブロンドよりブルネットの方が似合うと思うなぁ… それにしてもスパロー・スクールって娼婦養成学校、本当にこんなイカれた事してたのでしょうか?マジキチ過ぎる。原作者は元CIA捜査官だそうですけれども。美しいロケーション映像と撮影も本作の長所のひとつ。ラストは悪い意味で期待を裏切らました。
catman

catman