絶妙に無関係な3人の女性たちが織りなすオムニバス映画。
といってもそこはケリー・ライカートなので、それらが混ざり合ったり、伏線が回収されたりというエンタメ性は無かったり。
現実でも実際にありそうなシチュエーションや、厄介かつ必要不可欠な人間関係が丁寧かつ淡々と描かれている。
プログレッシブな社会派路線に寄らないので、過去作の中では『オールド・ジョイ』が1番近いかも。『オールド・ジョイ』よりもキャストが圧倒的に豪華なので、ストーリーに退屈しても観てはいられるかな。
ただテーマ性が弱いのと、『オールド・ジョイ』ほどデトックス効果もなかったりするので、相対的にライカート作品の中ではボヤッとしている印象。
2ヶ月くらいケリー・ライカートを観てきだけど、日本で観られるものとしてはこれが最後の作品かぁ。