トゥーン

ANTIPORNO アンチポルノのトゥーンのネタバレレビュー・内容・結末

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

これは面白い。演じることをテーマにしたポルノ映画ではないポルノ映画。演じるといっても、役者としてもあるが、日常生活での演技も含まれる。自分でも分からない本当の自分。
女の性の解放と自由も扱っている。普段はヌードで、むしろ服を着ることが価値を増していく仕組みになっている。基本がヌードなのだ。全くヌードにエロスを持たせない。男のヌードは何の話題もなく行われるのに、女のヌードはニュースになる。男の盛んな性欲は特に何も思われないのに、女の盛んな性欲は汚らわしいものとされる。そんな不思議な社会を描く。
意味が分からないストーリーだが、見せられるし、好き。最初は原色の壁でいかにも芸術感が鼻についたが、それも監督の仕掛けだと分かると、気にならなくなり、楽しめた。最後の絵の具が全身に思い切り落ちてくるシーンは、マニア向けのAVを思い出した。ケーキに何度も顔をぶち込むシーンは笑えた。
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