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密偵のりのレビュー・感想・評価

密偵(2016年製作の映画)
5.0
【始】ギョンオクが仏像取引しようとする 日本警察が包囲
【終】”前進あるのみ さらなる高みを目指す” ”義烈団 ここにあり”
始めのギョンオク逃走シーンの屋根の上を駆けていく兵士たちいい感じ
この時代の朝鮮の建物他、上海の町の様子の感じ好き
警務局の扉開く→光差して床の紋が映る シーン好き
夜釣りの焚火の光が当たってジョンチュル・団長の顏浮かび上がる感じ良い
誰しも選択を迫られる時が来る どちらの歴史に名を刻む?
ラヴェルの『ボレロ』が流れる中警務局に爆弾、ワインを掲げる→爆発のシークエンス最高
団長の遣いの青年と木立の中逆方向に歩いていく画好き

ハシモトが日本人(設定)なのに日本語ヘタでウケるwて感想多すぎて腹立ってきた。いやあれは改名した朝鮮人てことじゃねぇのか? 同じように日本警察にいながら媚びるように日本名にしているハシモトと朝鮮人名のままのジョンチュルで2人のスタンスの違いが際立って良い設定だと思っていたのに
「2人きりの時は朝鮮語で話せ」言ってたことからも彼は朝鮮人では。映画の時代設定は1920sで創始改名は1939年だからまだ強制じゃなかった。だから親日派でありながらジョンチュルは朝鮮人名のままなんだと受け取った。東の煙草の火を点けるハシモトと出遅れるジョンチュルのシーンと併せて、上手く日本人のご機嫌とりできるハシモトとそこまではうまく立ち回れないジョンチュルという対比の見せ方が巧みで感心
ジョンチュルも通訳から警務に転身してるあたりド不器用なわけではないと思う。でもハシモトほどは民族の精神を打ち捨ててまで媚びへつらえない
その絶妙な加減がジョンチュルのキャラクターとしての魅力だし、のちの展開につながっていくのだと思うのですが。ちなみにハシモトも主人公目線で見てたら腹は立つけどかなりいいキャラクターだと思う
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