ダーク魔カスコス

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 アルティメット・エディションのダーク魔カスコスのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

バットマンvsスーパーマン
ジャスティスの誕生
アルティメットエディション

ザックスナイダーカットが空前絶後の面白さだったので、全体的にイマイチだけどラストバトルがやたら面白いという印象だった本作を見直してみました。
アルティメットエディションで!

⚠️以下ネタバレです⚠️

レックスとスーパーマンが対峙してからの爆発的な面白さは相変わらずでした。初見では、肝心の「バットマンvsスーパーマン」の部分が結構すぐ終わってしまうので拍子抜けした部分もありましたが、今回はそれはわかってたので超面白く見ることができました。

バットマンとスーパーマンが戦う理由がイマイチ納得いかなかったのと、戦いを止める理由がなんじゃそりゃだったのも、本作を心からほめられない理由でしたが、今回で納得できました。

アルティメットエディションで説明が詳しくなされたというのもあるかもしれませんが、正直どこが追加されたのかよくわかりません。

納得できた一番の理由は「バットマンをサイコパスの異常者」としてみれたからだと感じました。

🎬バットマンはこんなに年老いるまで一人で戦ってきた異常者です。恐怖の象徴の異常者です。幼い頃に目の前で両親を失ったことも彼の精神をズタズタにしています。
そんな彼にとって家族はとっても重要な存在なんだと思います。ってことは擬似家族なロビンを失ってさらに気が狂いそうになったでしょう。
そんな状態の彼が、会社の部下達という家族をぽっと出の宇宙人に蹂躙されたんだから、周りが見えなくなるほど怒り狂って当たり前だと思います。
そう思っていると、彼がスーパーマンを見つめる目の奥に、精神を病んだ者のドス暗い負の感情が見えてきました。

🎬マーサと知っただけで戦うのを止めるのは全員がずっこけたと思いますが、バットマンが精神を病んだ異常者で家族の仇討ちに燃える心を失くした復讐者だと考えたら納得しました。
もはや彼の正気を取り戻すには本当の家族の名前しかなかったんですよ。
ここを境にサイコパスっぷりは無くなっていき、次作のザックスナイダーカットの頼れる男バットマンみたいになってます。

最初に本作を見たときは「落ち着いて話し合えよバカ共!」と思いましたが、そうではなくて、バットマンが本当にバカもとい狂っていたんですね。

バットマンが狂っているということを前提に本作を見るとスッキリ楽しく見ることができます。たぶんアルティメットエディションであろうとなかろうとです。

まあそれでも前半は結構退屈なところは変わんないですけど(笑)
退屈といってもカーチェイスしているバットマンが棒立ちのスーパーマンにひき逃げされる爆笑シーンあたりからはそこそこ楽しいですよね。