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アンダーワールド ブラッド・ウォーズのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

アンナ・フォースター監督、ケイト・ベッキンセイルの主演で制作したアクション・ゴシック・ホラー『アンダーワールド』シリーズの第5作である本作は、マイケルを失い、アレクサンデル・コルヴィナス直系の血を受け継ぐ混血種で自身の娘でもあるイヴとも離れ、吸血鬼族と狼男族の双方から追われながら寄る辺もなく彷徨い続けていた中、自らが新たなリーダーとなり完全復活を遂げたライカンを組織化し吸血鬼族をも勝る勢力を築き上げていたマリウスの登場により、血統だけに拘るがあまり劣勢に立たされていた一族の未来を危惧していた元老院・セミラと、デビッドの父・トーマスの要請を受けて吸血鬼族の戦士たちの育成に協力するも野心を募らせていたセミラの策力により身柄を拘束されてしまった処刑人のセリーンが、トーマスを犠牲にデビットに救出された後に北の一族の庇護を求めて極寒の地ヴァルドーへと訪れ、デビットに隠された"秘密"と自身の娘イヴを巡る戦いが勃発するという予言と対峙していた最中、イヴの血を狙うマリウス率いるライカンの襲撃を受け窮地に陥ってしまったことで、"聖なる世界"へと転じて得た新たな力を武器に、総攻撃を仕掛けてきたマリウスとの最終決戦に挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、率直な感想としては、決して悪くはないが秀でているものが見つからない、暇つぶし程度の視聴が好ましい一作といったところでしょうかね。今作ではマリウスが統率する完全復活を遂げ組織化されたライカンとの最終決戦が描かれ、行動をともにしていたデビッドに隠された"秘密"が明かされることや、新たに得た力を駆使してマリウスとの戦いに挑んでいくセリーンによるアクションなど惹かれるものはあったことは確か。消息不明となっていたマイケルについても当然触れられますし、最後まで飽きることなく視聴は出来ました。ただ、前作の続き物ではあるものの三つ巴の戦いを繰り広げた人間が影を潜めて存在自体がスルーとなっている違和感は否めませんし、長きに渡って繰り広げられた吸血鬼族と狼男族との抗争が完結するも続編ありきの内容となっているので腑に落ちない点がちらほらとありモヤモヤが残るばかり。デビットがシリーズ作品に置いて重要な人物であることは理解は出来るが、マイケルやイヴについてもっと触れるべきでしたね。
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