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遠い夜明けのichitaのレビュー・感想・評価

遠い夜明け(1987年製作の映画)
4.0
70年代アパルトヘイト政策下の南アフリカ。黒人運動家スティーブン・ビコを批判した記事を書いたことから、新聞社の編集長ドナルド・ウッズはビコと会うことに。ウッズはビコの人間性に魅せられ、現実のアパルトヘイトに目覚めていく。だが当局の弾圧はいちだんと厳しさを増し、ビコは逮捕され、拷問の未に帰らぬ人となった。ウッズはビコの真の姿とこの国の現状を全世界に伝えるため、国を脱出することを決意。
永年人種問題に取り組んだ巨匠アッテンボローの力作で、ウッズが自らの体験を書いた原作の映画化。公開が1987年、アパルトヘイト廃止は1994年。上映時は論争を巻き起こしたらしい。
亡命のハラハラ感とソウェト蜂起の描写が凄まじい。
ラストに勾留中に死亡が発表された黒人運動家の実名と死因が淡々と流れる。死因はおざなりに付けられたものとしか思えない。
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