遠い夜明けの作品情報・感想・評価

「遠い夜明け」に投稿された感想・評価

erinco

erincoの感想・評価

4.0
*アパルトヘイト、報道は命懸け*
暴力史に興味が湧き鑑賞。
アパルトヘイト時代の史実、ということでとても勉強になりました。
もう始終ドキドキしてしまった。
権力と報道はこのように分かれていなければならない、ほんとはね。
今の社会はどうなのかな〜??
命の使い方を見せてもらったな。
とても悲しいアパルトヘイトの話。
「お前は目が一重でブサイクだから、明日から福島第一原発で仕事な。ぱっちり二重の綺麗な人達と同じ車両乗ったら殺すから。」
国境を持たない単一民族の僕らでも、こんな事言われたら差別だって気づくし、こんな事有り得ない。
でも南アフリカではほんの20数年前までもっと酷い差別が政策として行われていた。

違う世界の話だからとか自分には関係ないからで済ましてはいけないなと。

アフリカ系の黒人がヒーローのマーベル映画がメガヒットしてるのは、人類の愚かで悲しい歴史が起こした必然の結果だと思う。
Kuraha

Kurahaの感想・評価

4.3
差別というものを考えさせられる。
人間の繋がりに人種は関係ないと色んな描写から思い知らされる。
素晴らしい映画だと思う。
差別よりも問題なのは、自らの劣等意識だ



リチャード・アッテンボロー監督 1987年製作
主演デンゼル・ワシントン、ケヴィン・クライン



「スターウォーズ 最後のジェダイ」の余韻冷めやらぬ中ではありますが、みなさん、心の整理はつきましたでしょうか?(笑)
なかなかに賛否溢れていますが、「老兵は去るのみ」といった感じで、そっと見送りましょう(T_T)




さて、勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
今日はスティーブ・ビコが生まれた日です。
なので、本日は「遠い夜明け」をご紹介します!


みなさん「スティーブ・ビコ」という名前をご存知でしょうか?
おそらく、知らない方がほとんどだと思うのですが、南アフリカ共和国で、まだアパルトヘイトが強く推し進められていた頃、ネルソン・マンデラと共に反アパルトヘイト運動を繰り広げていた人物です。


僕がスティーブ・ビコを知ったのは、1980年頃の話になります。お馴染みの昔話になりますが(笑)、イギリスのロックバンドに「ジェネシス」というグループがあります。
ビートルズを経て、僕は、高校時代、プログレッシブ・ロックと呼ばれる音楽に傾倒していまして、「イエス」「ピンク・フロイド」「キング・クリムゾン」なんかを聴き漁ってました。その中に「ジェネシス」もありました。

「ジェネシス」はご存知の方、多いでしょうね。フィル・コリンズがヴォーカルを取るようになってから大ヒットし、MTV時代にPVがガンガン流れてからはモンスターグループとなっていました。そのジェネシスのオリジナルメンバーで、フィル・コリンズの先代のヴォーカリストだったのが、ピーター・ゲイブリエル(昔はピーター・ガブリエルって呼びましたよね。通称、ピーガブ)でした。

そのピーガブが大好きで、ソロになってからのアルバムも夢中になって聴いていたのです。名盤揃い( ˘ ˘ )ウンウン
1980年にピーガブの3枚目のソロアルバム(通称、MELT)が発表され、アルバムのラストソングが「BIKO」でした。そこで、初めて「スティーブ・ビコ」の名前を知ったんですね。ビコって誰だろう?と調べましたよ( ˘ ˘ )ウンウン
その7年後にこの映画が公開されました!





さて、レビューです。

「遠い夜明け」は原題を「Cry Freedom」と言います。自由への叫びといったところでしょうか。しかし、その叫びが凄まじいのです。「自由」の持つ意味合いが、僕らの使うものとは根本的に違うんです。そこが「与えられた自由」と「手に入れた自由」との違いなんですよね。


監督はリチャード・アッテンボロー
「ガンジー」から5年後の作品です。
モノクロの写真がコラージュされ、叩きつけるようなタイピングの音が響く。そのドキュメンタリー映画のような演出は、この作品が真実であることを訴えます。


原作は、ケヴィン・クライン演じるドナルド・ウッズが著した「ビコ」「トラブルを求めて」です。自らがリベラルであると信じていたウッズが、ビコとの出会いで、それが表面的であったことに気づき、徐々に変わっていく姿が上手く描かれます。そして、それに伴い、彼と彼の家族に迫り来る命の危機も。


後半は南アフリカ共和国からのウッズ一家の逃亡のストーリーとなるのですが、当局の行う嫌がらせの数々に胸が苦しくなりますね。最後は本当にドキドキしました。



アパルトヘイトについては、以前、「インビクタス」のレビューでも触れましたので、そちらに譲りますが、弾圧の描写はこの作品の方がよりストレートです。

弾圧のニュースのあとに、スプリングボクスの名前が聞こえてくると、「あ~」ってなりますね。(^-^)「インビクタス」を観ている人なら、繋がりが分かるかも。時々、マンデラの名前も出てきます。


スティーブ・ビコ
本名はバントゥー・スティーブン・ビコ
1941年12月18日生まれ、1977年9月12日没

スティーブ・ビコ役はデンゼル・ワシントン。
今作も素晴らしい演技でした。
知的で、誠実で、しかし、決して暴力的ではない。


ビコが訴えていたのは、白人の排斥ではなく、白人も黒人も平等な「美しい南アフリカ」の実現でした。それは大統領になったマンデラの行動にも通じますね。

1977年8月18日、ある黒人集会に向かう途中、拘束、逮捕されます。ビコは逮捕の後、拷問により獄中で亡くなります。わずか30歳でした。

当時はネルソン・マンデラも獄中で、僕は彼も亡くなるのではないかと心配していましたが、後に大統領になるとは、夢にも思わなかったなぁ。ビコは信じていたかもしれませんが( ˘ ˘ )ウンウン



生きていたら、今日で71歳でした。
「ブラック イズ ビューティフル」
ビコに捧げます!
BIKO and SOLIDARITY「ビコと連帯を」
amy

amyの感想・評価

3.0
the movie about apartheid
made me think about various things, how people can be cruel, discriminatory...
麦

麦の感想・評価

3.8
英語の授業で鑑賞
先生が次の単元でドナルド・ウッズが取り上げられているからと、見せてくれました

デンゼル・ワシントン、若い!

最初と最後の黒人が大量に無差別に殺されるシーンは信じられなかった。あんなことが両親が若い頃に普通に起きていたんだ…ってびっくりした

リスニングにもなるからもっと英語の授業で映画を見るべきだと思いました^_^
柊

柊の感想・評価

4.6
ようやく、アパルトヘイトがメジャー映画になりだした初期の作品。まだ若きデンゼル・ワシントンのビコが凄く良かった。人と話してはいけない刑とか隔離につぐ隔離の中でも諦める事なく静かに闘いそして、名もなき人として葬り去られた。これが国の政策。後半脱出劇になってしまった感はあるが、観るべき一本には間違いない。
shoken

shokenの感想・評価

3.8
昔教科書に太字で載っていたアパルトヘイトの実態がこんなにも酷かったとは。知らなかったことが恥ずかしい。

正気とは思えないシーンが多く、やたらと拘束や逮捕といった言葉が出てきて恐怖を感じた。
カエル

カエルの感想・評価

4.3
アパルトヘイト時代の南アフリカを描いているのですが、現代の南アを描いた「ツォツィ」と同じような風景が出てきて悲しくなります。

何も改善されてないじゃない!って。

この映画を見る限り、これから良くなっていく希望を感じますが、実際のところどうなんでしょう??「ツォツィ」とセットで、昔と今を見比べるのもいいでしょう。

大好きなデンゼルが出てるのでちょっと点数高めです。

このレビューはネタバレを含みます

海の底のように深く
光を掴むにはまだまだ遠い。

こんなに素晴らしい人が居ると同時に
こんなに愚かな人も居る。

自由に飛びまわれる白人
羽根を奪われた囚われの黒人。

立ち上がる事も闘う事も許されず
希望を持つことさえも奪われ
無念の死を遂げた人が数多く居られた事実。

喜んで自爆テロを行う人々の
洗脳から殉教者になるまでの道のりを知ると
心が凍りつくような
気が遠のくような感覚になるけれど

こちらのような不当な扱いを受けながらも
明るい未来を目指して
正しいやり方で闘おうとしていたのに
生きようとしていたのに
それを絶たれ死を選んだり
殺されてしまうというのは
また違う悲痛な思いになる。

無念って言葉じゃたりないけれど
それ以外に言いようがない。

愚かな自分と常に闘って
同じ過ちを繰り返さないようにしなくては・・・