我ながらすごく無神経な映画の選び方。『アンテベラム』を観て、そのままU-NEXTのマイリストを眺めて、無意識にこれを押してた。

内容は80年代の女性たちにあった、肉体的な黒人への興味と、セックスで差別を乗り越えた気持ちになっていた、一種の流行の表現。ただ、こういう好奇心の時代を経ないと、差別はこなれないし身近で黒人と接する慣れ、というのは確かにもっと遅れたと思う。

人妻の麻生かおりが夫の出張中、友人に誘われて立川のディスコに行く。気がつくと終電を逃して、黒人の青年二人と日本人の女性二人。泊まると案の定迫られて、つい関係を持ってしまう。
この米兵はわりと真面目で、麻生さんに首ったけとなり、住宅街の麻生さん宅までバラを持って来てしまう。和室でのセックスの異質感。夫がいるし近所の目があるから、わたしから電話するからと言ってなんとか彼を帰す麻生さん。
しかし二か月後、つわりが始まり彼の子どもを妊娠したと気づく。そこでまた、夫が出張へ行くと言い出し……。

意外なところでエ、もう終わっちゃうの？という感じだったけど、かなり勇気が湧くというか、そういう選択もあっていいよね、という気分。

平凡な結婚生活を送っている夫人（麻生かおり）が、米軍基地に従事している黒人の青年から一途な愛情を向けられてしまう。団地妻シリーズの系譜を異国間のカップリングで問い直している、日活ロマンポルノ。AMI企画製作。

主人公夫婦の関係は、団地妻シリーズから継続する、普遍的なもの。夫は妻との生活の安定のために会社勤務しているのだが、妻からしてみれば、夫婦生活がおざなりになるため、やがて鬱屈した精神状態に陥ってしまう。

「和式の部屋でセックスする日本人と黒人」という絵面がインパクト抜群だが、低予算映画ということもあり、ドラマ自体は室内における電話でのやり取りが多めになっている。そして、それだけ不自然なオウム返しも多くなっている。

筆者は独裁者のような父親のことを反面教師にしているため、女性の立場を尊重しながら、ストレートに愛情を向けてくる外国人男性になびいていく心理が、分からないわけではない。幸せな生き方を選ぶためには、それもまたアリだろう。

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谷村新司は、ビニ本収集家として有名だから割と簡単に使用オッケーなんだろうか？中川みずほが秋吉久美子に見える。確かにワイセツな女だ。

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