うらぬす

ぼくたちのチームのうらぬすのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくたちのチーム(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ネッドがこれまで見たことないくらい鮮やかな赤毛ですごい、と思って調べたら、赤毛はアイルランドには比較的多いとのこと。
ジョックとナードがお互いの間にある無限に深い溝をどうにかして埋めていくだけの話かと思ったら、まさかのLGBT要素がきて完全に不意打ちだった。けど、ゲイが3人もいることでセクシャリティの悩み方の諸相が浮き彫りになって、無茶な設定では?という第一印象を覆して意外と悪くなかった。「自分を偽ったら誰が自分になる?」と生徒に力強く問い掛けた先生自身も、単に生徒を教え導くだけじゃなく苦悩するひとりの人間として描かれていたし、この監督のことは信頼してもいいかも。ただアウティング(他人のセクシャリティを勝手に暴露すること)という行為をフィクションに取り入れるならもうちょっと用心深くなるのが好ましいとも思う。いかなる理由があっても許されないことだから。最終的にはすべて丸く収まったけど。
いかにもスポーツ強豪校が抱えていそうな問題を明るみに出した点も評価に値する。スポーツはすごく大事だし真剣に取り組めば利点も無数にあるけど、イコールスポーツだけが大事というわけじゃない。。……あのコーチは、心を入れ替えてなかったら罷免が妥当だな。