Kurumi

君の名前で僕を呼んでのKurumiのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

この、日常をきりとった類の映画、わたしはとても好きです。
美しく、行ったこともないのに懐かしくも感じるイタリアの街並みと、そこで過ごす日々のこと。
激しい起承転結がないからこそ、観るものの感情の動き方がいかに自然に感じるものに近いかが、心を動かされるポイントになるのだと思う。主演のティモシーすごいよ、これは。

エリオが焚き火の前で涙を流すところにエンドロールがくっついていて、お母さんが、エリオ、と呼んで終わる結び方も、素晴らしいと思った。物語の余韻がいつもよりも心に残る。

そして、最後に息子エリオに向けてお父様が言っていた言葉が、じんときたよ。

”痛みを葬ってはいけない。
お前が感じた喜びも痛みとともに葬ってはいけない。”

彼らの恋の話だけではなくて、いろんな人の心を痛みを撫でてくれる言葉だと思う。

夏に観たい映画だな、なんとなく。
Kurumi

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