ひなぽ

君の名前で僕を呼んでのひなぽのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0
言葉にすると消えそうな関係や情景の美しさ、過ぎ行く時間の儚さが夏の日差しと風の中に溶けていくような、白昼夢のようなひと夏の出来事。
ティモシーシャラメの美しさはもちろんのこと、その周りにある日常生活の一つ一つが美しい。
短いひと夏だが、そこに流れる時間は緩やかでまるで無限にも感じるが、確かに有限であると痛感させられるラスト。
だけどそこにあるのは虚無ではなく、ずっと大切にしまっておきたい小さな宝石のような思い出。
彼にとってはあの夏の忘れ物でも、僕はまだこの宝石を捨てられそうにない。
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