君の名前で僕を呼んでのmiのレビュー・感想・評価

絵画みたいな北イタリアの風景も、流れる音楽も、エリオとオリバーの関係も全部美しくてただのBL作品じゃない。庭の桃、蝿、鼻血、古代ギリシャ彫刻、”流動する”2人の関係をあらわす隠喩が散りばめられて、繰り返し観たくなる。
観るたびに思うけど、エリオの両親が素敵すぎませんか..。舞台は80年代に関わらず、同性愛に目覚めた息子を当たり前に受け入れる先進性、教養と理解があって、必要以上に干渉しないが欲しい時に欲しい言葉をかけてくれるの。オリバーにもそんな家族がいたら結末は変わったのかな。